米国務長官、来週の米朝協議で核施設への査察巡り協議する意向

[ソウル/ワシントン 31日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は31日、ラジオのインタビューで、来週に北朝鮮の交渉担当者との会談を予定しており、そこで核関連施設への査察について話すつもりだと明らかにした。

長官は、今月に平壌で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に会った際、2つの「重要な」場所で米国の査察官を受け入れることを約束したと説明。査察場所は特定しなかったが、「近いうちに査察が実現することを期待する」と述べた。

これに先立ち、韓国の聯合ニュースは31日、与党議員の話として、同国の情報当局が、北朝鮮が核・ミサイル実験場への国際査察団の受け入れを準備していることを確認したと報道。北朝鮮の豊渓里の核実験場と東倉里の「西海衛星発射場」への国際査察団の受け入れ準備とみられる作業が確認されたという。

ラジオのインタビューでポンペオ長官は、米政府は2回目の米朝首脳会談を来年初めに開催し、「そこで北朝鮮の非核化における大きな進展がある」ことを望んでいると発言。

「残る作業は多い。金委員長は非核化の意思があることをはっきりと私に示した。われわれは金委員長がその決意を実現するのを支援するために全力を尽くす」と語った。

ポンペオ長官は北朝鮮の交渉相手の名前に言及しなかったが、長官とのこれまでの交渉は金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が担当している。

米国務省は詳細の公表を避けたが、北朝鮮側との会合はニューヨークで行われるとみられる。

これとは別に、ワシントンを訪れた韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相は、米国と韓国は12月までに来年の大規模合同軍事演習について決定を下すと明らかにした。

米韓両国は今月、北朝鮮を巡る外交努力の継続を図るため、12月に予定していた定例合同軍事演習「ビジラント・エース」の中止を決定した。

マティス米国防長官は鄭国防相との会談後、記者団に対し、軍事協力および合同演習の全面的な中止ではないと説明。「われわれは現時点で戦闘能力の喪失を懸念していない」と述べた。

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