トランプ米大統領、政権調査には反撃も 下院勝利の民主党けん制

[ワシントン 7日 ロイター] – トランプ米大統領は、中間選挙から一夜明けた7日にホワイトハウスで記者会見した。この中で、下院で過半数を奪回した民主党が政権に対する調査に向け権限を行使しようとすれば、超党派による協力を断念し、反撃に出ると警告した。

下院の委員会では多数派の民主党からトップが選出され、トランプ氏が自発的な公表を控えている納税申告書や、公務と事業の利益相反問題、2016年米大統領選を巡るロシア疑惑について調査することができる。

トランプ氏は共和党が上院で議席を増やしたことに触れ、下院での民主党勝利を上回ると評価。その上で、主要な優先課題で民主党と協力する用意があると述べた。

また下院の民主党トップ、ペロシ院内総務もこの日会見し、可能な部分でトランプ大統領と協力する意向を示す一方、「われわれには憲法で規定された監視の責任がある」と指摘。「民主党や共和党という以上に、トランプ政権に対する権力の抑制と均衡(チェック・アンド・バランスを取り戻すことが重要だ」と強調した。

ペロシ氏は次期下院議長に就任する可能性があるが、民主党は新たな選択肢も含め検討している。

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