マレーシア共産党の歴史書が発売禁止処分 事実を歪曲し社会に害及ぼす恐れ
マレーシア政府は近日、マレーシア共産党の歴史書「マレーシア共産党歴史画集(一)」を発売禁止処分とした。虚偽の内容と歪曲された事実によって民衆を惑わし、社会の安寧と秩序を脅かす恐れがあったからだ。今後マレーシアでその図書を印刷・複製・出版・所持することは違法となり、有罪判決が下れば実刑に処される。
マレーシア内政部長Dato’ Seri Alwi Bin Hj. Ibrahim氏は12月7日、「マレーシア共産党歴史画集(一)」の発売禁止を決定したと公告を出した。マレーシア内政部は1984年に制定された「印刷と出版に関する法令(301法令)」に基づいて禁止命令を出した。禁止命令の内容には、図書の印刷・輸入・製作・複製・出版・販売・波及・所持が含まれる。違反者には三年以下の監禁または2万リンギット(約53.9万円)以下の罰金に処せられ、併科される場合もある。
Dato’ Seri Alwi氏によると、歴史画集には共産主義運動を推進する意図があり、大衆を惑わ虚偽の情報が波及する恐れがある。歴史画集には、国家が独立できたのは共産党の奮闘のおかげであるといった虚偽の情報があり、共産党に対する同情と支持を呼び込む構成となっている。
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