カナダ首相、ファーウェイ巡り失言の駐中国大使を解任

[オタワ 26日 ロイター] – カナダのトルドー首相は26日、同国のジョン・マッカラム駐中国大使を解任したことを明らかにした。同大使は、カナダで昨年12月に逮捕された中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)について、同氏には米国への身柄引き渡しに反対する「強い論拠」があると発言し、批判を浴びていた。

トルドー首相は、声明で「マッカラム氏に駐中国大使を辞任するよう要請し、同氏の辞任を承諾した」と語った。辞任の理由は明らかにしなかった。

外交筋や専門家によると、カナダ大使が正式に解任されるのは初めて。

マッカラム氏は24日、自身の発言は失言だったと謝罪し、トルドー首相は同日、同氏を解任する計画はないとしていた。

しかし、25日付のカナダ紙トロント・スターによると、マッカラム氏は米国が身柄引き渡し要請を取り下げれば、カナダにとって非常に良いと述べ、失言を繰り返した。

カナダの元外交官で、ブロック大学教授のチャールズ・バートン氏は、首相はマッカラム氏を擁護できなくなったとし、この問題への対応に向け早期に特使を任命すべきだとの見解を示した。

トルドー首相とフリーランド外相の報道官はマッカラム氏解任についてコメントを控えた。

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