次期エルサルバドル大統領、対中関係維持の是非検証へ

[サンサルバドル 7日 ロイター] – 3日にエルサルバドルの次期大統領に選出されたナジブ・ブケレ氏(37、前サンサルバドル市長)は、中国との外交関係を今後も維持していくべきかについて調査を行うとの方針を示した。陣営の側近が7日に述べた。

昨年8月に前政権がドミニカ共和国とパナマに続いて台湾と断交してから1年足らずしか経ていないが、ブケレ氏は選挙戦中、中国との外交関係を結んでからエルサルバドルが受けた恩恵に否定的な見方を示していた。側近は、新政権は前政権が中国との関係を強化した理由を検証するとしている。

側近は地元メディアに対し、「中国問題、中台関係の問題については、検証して均衡を取る必要がある。前政権がしたように1つの政党にとって最良の措置ではなく、国家にとって最良の措置を検討し、バランスを取る。われわれは相談も受けなかったし、中国との関係構築の理由も説明されていない。詳細にわたる調査が必要になった」と述べた。

台湾との断交後、中国はエルサルバドルに1億5000万ドル相当の社会事業資金と、洪水被災者数千人のためコメ3000トンを提供すると申し出ている。

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