NZ首相の訪中日程決まらず、両国間の緊張の高まりで

[ウェリントン 12日 ロイター] – ニュージーランドのアーダーン首相は12日、中国訪問が宙に浮いていることを明らかにした。両国間の緊張の高まりが背景にあり、中国との観光イベントも直前に延期になった。

テレビ・ニュージーランド(TVNZ)のインタビューで「中国との関係は複雑で課題に直面することもある」と述べた上で、懸念する必要はないと強調した。

記者団に2018年末の予定だった訪中の日程がまだ決まっていないと明らかにし「中国から招待を受けていることに変わりはない。われわれは引き続き可能な日程を調整する」と説明した。

中国とニュージーランドは観光年の開始を記念するイベントを来週、ウェリントンで行う予定だったが、ニュージーランド政府は12日、中国側が延期を通知してきたことを明らかにした。

アーダーン政権は中国が南太平洋で影響力を強めていることを警戒している。また中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)<HWT.UL>を次世代通信規格「5G」の通信網整備から排除すると決定した。

両国間の緊張が高まっているが、アーダーン氏はファーウェイの問題が外交関係に影響することはないと主張した。

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