フクジュソウの原産地は東アジアで、日本でも固有種が各地の日当たりのよい山地や丘陵に自生するキンポウゲ科の多年草です。花期は1月から4月と長く、新芽がのびる前に茎の先端に鮮黄色の花が一輪つきます。花は日を受けて開き夕刻には閉じますが、光や温度に非常に敏感で、開花には15℃以上が必要であり、昼間でも光が遮られるとすぐ花弁が閉じます。寒さに強く、旧暦正月の頃に開花することから、「福」と「寿」が当てられ、おめでたい植物とされてきました。正月のおめでたい寄せ植えとしても、南天とともに使われ高い人気があります。
1月1日の誕生花で、花言葉は「永久の幸福」です。学名のAdonis(アドニス)はギリシャ神話に登場する女神アフロディーテに愛された美少年の名前です。彼は狩猟中に猪に突かれて死にましたが、流れ出た血から生まれた花がAdonisといわれています。そしてアムール地方に咲く花は赤いそうです。この他にも白、緑などの花色や、一重、八重咲きなど色々あります。
(編集・望月 凛)
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