米中閣僚級貿易協議始まる、米財務長官「協議楽しみにしている」

[北京 14日 ロイター] – 米中の閣僚級貿易協議が14日、北京の釣魚台国賓館で始まった。

会談には、米国のムニューシン財務長官、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表と中国の劉鶴副首相が参加。協議は15日まで行われる。

今回の閣僚級協議に先立ち、3日間にわたって次官級の協議が開かれ、通商合意がまとまった場合の合意履行の仕組みといった技術的な詳細を協議した。

ムニューシン長官は、会合に先立ち「きょうの協議を楽しみにしている」と記者団にコメントした。

貿易協議の期限は3月1日。米政府は期限までに合意できなければ、2000億ドル相当の中国製品への関税を現行の10%から25%に引き上げる構えで、家電から農産物まで幅広いセクターでコストが増える恐れがある。

トランプ大統領は12日、記者団に対し「中国での協議は極めて順調に進んでいる」とし、「合意が近いと見なされれば、期限を若干延長することはできる」と語った。ただ「できれば延長は避けたい」と述べた。[nL3N20856K]

トランプ氏は3月1日より前に中国の習近平国家主席と会談する考えはないとしているが、ホワイトハウスのサンダース報道官は、米中通商協議は両首脳の直接会談で合意に達するとし、会談の場としてフロリダ州パームビーチにあるトランプ大統領の別荘マー・ア・ラゴが適していると述べた。

米農務省のセンスキー副長官も13日、 トランプ大統領が「3月のいずれかの時点」で習国家主席と会談する見通しと語った。[nL3N2084QG]

中国政府は、協議の進展状況について、今週は詳細を明らかにしていない。

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