GettyImages

6つの加齢現象と漢方医療

「年には勝てない」と、よく言われるように、年齢を増すとともに、体にもそれなりの変化が現れます。女性は、生理の変調など更年期の現象で加齢がはっきりと現れますが、男性の場合にはそのような変化を示す現象がないので、「年をとった」と自覚しない人もいるでしょう。

漢方医学の古典『黄帝内経』には、女性は35歳から、男性は40歳から初老の兆候が現れ、男女ともに最初に現れる現象は、髪が抜けやすくなるとことだと記載されています。その他にも、人間には以下の加齢現象が見られます。

目の機能は肝臓と深い関係があります。肝臓の「蔵血」機能が弱くなると、視力も減退します。理論から言えば、50代から肝臓の機能は著しく弱くなるので、この時期から目のトラブルが現れやすくなります。また、肝臓に蓄えられている血液は、筋を養う機能があるので、「蔵血」機能が弱くなれば、筋を養う機能も弱くなり、筋が硬くなって、体の柔軟性が悪くなる傾向があります。

▶ 続きを読む
関連記事
中医学では、冷たい飲食物や生活習慣の積み重ねが、手足の冷えや疲労感、胃腸の不調に関わると考えます。寒体質が生まれる背景と、年齢に応じた注意点を紹介します。
中医学では、感情や日々の行いが体の状態にも影響すると考えます。仁・義・礼・智・信という五常と五臓の関係、恨みや怒りを手放す実践法を紹介します。
痰の色や質感は体内の寒熱や水分代謝の乱れを映すサインと考えられています。白い痰、黄色い痰、粘りの強い痰などの違いと、食事で気をつけたい点を紹介します。
中医学では、心の落ち着きや意識の明るさを「神」と捉え、内なる鏡にたとえます。ストレスや生活習慣で曇った心を整えるための、睡眠、自然、瞑想、道徳的な明晰さの視点を紹介します。
中医学の五行説では、怒りや心配、不安などの感情は体内の気の流れと関わると考えられています。木・火・土・金・水の視点から、心身のバランスを整える知恵を紹介します。