米大統領、マドゥロ氏支持するベネズエラ軍に警告 「全て失う」

[マイアミ 18日 ロイター] – トランプ米大統領は18日、ベネズエラのマドゥロ大統領を依然として支持する軍の関係者に対し、自身の将来や命を危険にさらしていると警告し、人道支援物資を受け入れるよう求めた。

トランプ氏はベネズエラやキューバからの移民らを前に演説し、ベネズエラ軍に対し、マドゥロ大統領を支持し続ければ「避難先を見つけられなくなくなり、容易に抜け出すことはできず、逃げ場はなくなる。全てを失う」と警告した。

また、野党指導者のグアイド国会議長や他の野党関係者に危害を加えないようけん制し、医薬品や食糧などの人道支援物資を受け入れるよう求めた。

その上で「米国はベネズエラの平和的な権力移行を模索するが、あらゆる選択肢がオープンだ」と述べ、軍事介入を排除しない姿勢をあらためて示した。

これに対してマドゥロ氏は、トランプ氏の演説は「ナチのスタイル」のようだと述べ、トランプ氏はベネズエラが自分の国で、ベネズエラ国民は自分の奴隷であるかのように振る舞っていると批判した。

米国が送った支援物資はマドゥロ氏が搬入を拒否しているため、ベネズエラと国境を接するコロンビアで保管されている。

マドゥロ氏はこうした支援は、米国が仕組んだショーにすぎないと指摘。ベネズエラは日々「人道支援」を受けているとし、ロシアが13日に飛行機で300トンの支援物資を輸送してきたと述べた。ただ、これはロシアからの寄付でないため、ベネズエラが支払う必要があると説明した。

*内容を追加しました。

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