トランプ米大統領、国連大使に駐カナダ大使のクラフト氏を指名

[ワシントン 22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日、ヘイリー前国連大使の後任として、駐カナダ大使のケリー・クラフト氏を指名すると発表した。

クラフト氏は共和党への大口献金者でケンタッキー州出身。同州出身のマコネル上院院内総務がケリー氏を推薦していた。

ヘイリー氏は閣僚級の扱いを受けていたが、ホワイトハウスの高官によると、クラフト氏はそうではなくなる。トランプ大統領が格下げを決定したことが背景。就任には上院の承認が必要になる。

トランプ大統領はツイッターでクラフト氏について「彼女のリーダーシップの下、米国が最高のレベルで代表されることを確信している」とした。

関係筋はロイターに対し、クラフト氏がトランプ大統領、ポンペオ国務長官、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と大統領執務室で22日に会談したと明らかにした。

同筋によると、クラフト氏はカナダとメキシコとの新たな貿易協定でタフな交渉相手とされ、また駐カナダ大使として共和党・民主党議員との関係を築いたという。

ヘイリー氏は昨年10月に国連大使を辞任すると発表し、年末に退任した。トランプ大統領は当初、国務省の報道官を務めたナウアート氏を指名する予定だったが、同氏は家庭の事情により辞退する意向を示した。

大統領はクラフト氏のほか、駐ドイツ大使のリチャード・グレネル氏や、昨年11月にミシガン州の上院議員選挙で敗れた共和党のジョン・ジェームズ氏などを候補として考えていた。またディナ・パウエル元大統領副補佐官も検討されていたが、パウエル氏は1年前にゴールドマン・サックスに復帰し国連大使のポストに関心がないとみられていた。

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