国軍は自由と民主主義の最後の砦=ブラジル大統領

[リオデジャネイロ 7日 ロイター] – ブラジルのボルソナロ大統領は7日、同国の軍は民主主義の最後の砦だと述べた。

自らも軍人出身の大統領は、当地で行われた海軍の行事で演説し、軍を賞賛したうえで、「自由と民主主義は、軍が望まなければ存在し得ない」と述べた。

ブラジルは、1964─85年に軍政の独裁時代を経験、大統領は長年これを擁護する立場を取っている。反ボルソナロ派は、政権内で軍幹部出身者の役割が増していることに懸念を示している。

アミウトン・モウロン副大統領はブラジリアで記者団に、大統領の発言に脅迫の意図はないとして擁護し、「大統領は、もし軍が自由と民主主義にコミットしなければ、その価値観は死滅すると言ったもの。それはベネズエラで起きていることで、同国軍はこの価値観を破壊した」と語った。

大統領にとって緊急の優先課題の1つは財政建て直しのための年金改革で、軍幹部出身者らは、現制度下で大きな恩恵を受けている軍について、例外または保護措置を求めている。だが大統領はこの日の演説で、軍も改革を免れないとあらためて説明。「あなたがたに求めるのは犠牲だ」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

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