アフリカ南部襲ったサイクロン、被災者は260万人突破=国連

[マプト/ハラレ 19日 ロイター] – 国連当局者は19日、アフリカ南東部を襲撃したサイクロンで260万人以上が被災したと述べ、南半球で起きた気象災害としては過去最大級との見方を示した。

サイクロンは時速170キロメートルの速度でインド洋を進み、モザンビークを直撃。その後ジンバブエとマラウイを席巻した。それから5日経過した現在でも、救助隊の被災地への到達は難航している。

支援団体の話では、被災地では建物が崩壊、村は洪水で浸水し、道路は寸断され、生存者は身動きがとれなくなっている。国際赤十字によると、モザンビーク中央部だけで少なくとも40万人が住宅を失った。

国際赤十字の救援責任者は「被害の規模は依然として不明だが、被災者と死者の数は増えると見込まれる」と述べた。

モザンビークでは当局が発表した死者数は84人だが、ニュシ大統領は18日、死者数が1000人を超えるとの見方を示した。

3月19日、国連当局者は、アフリカ南東部を襲ったサイクロンで260万人以上が被災したと述べ、南半球で起きた気象災害としては過去最大級との見方を示した。ジンバブエ東部チマニマニで18日、流された橋を眺める男性(2019年 ロイター/Philimon Bulawayo)
関連記事
NATOのマルク・ルッテ事務総長は、欧州議会での演説において、中国とロシアの協力が深まる中で、大西洋横断の防衛 […]
トランプ氏の就任宣誓まであと7日となる1月13日、大統領就任式委員会は3日半にわたる祝賀行事の日程を発表した。 […]
ミャンマーの詐欺団地で、多国籍の被害者が監禁される事件が続出。俳優・王星氏の救出劇や詐欺グループの手口が明らかに。広がる国際的被害と課題に迫る。
ラブロフ外相は14日、日本がロシアとの平和条約締結に向けた対話再開の用意があることをロシアは感じているとしたが、日本のこのような姿勢は、ウクライナ戦争をめぐるロシアに対する制裁を維持する日本の姿勢と矛盾していると述べた
韓国在職中の大統領が公捜処に逮捕される憲政史上初の事態が発生。不当捜査を訴える尹氏の声明や、公捜処の取り調べ体制の課題に注目が集まっている。