オバマケアより良い医療保険制度作れる=トランプ米大統領

[ワシントン 27日 ロイター] – トランプ米大統領は27日、オバマ前大統領が署名した医療保険制度(オバマケア)の廃止を最高裁が認めれば、より良い保険制度を提案すると表明した。2020年の選挙で再選を目指すトランプ氏にとって、危険な主張となる恐れがある。

オバマケアでは、富裕層に対する課税を強化することで、低・中間所得層の医療保険費用をまかなう仕組みを導入。民間保険への補助や低所得者向けの公的保険を通じて、以前は無保険だった2000万人が新たに保険でカバーされた。

トランプ氏は大統領執務室での記者会見で「オバマケアは最悪だ。あまりに費用がかかりすぎる」とし、「われわれはプランを準備中だ。そしてもし最高裁がオバマケアの廃止が妥当と判断するなら、はるかに良いプランを提示しよう」と述べた。

司法省は25日、連邦第5巡回区控訴裁でオバマケアの廃止を要求。ニューオーリンズ連邦高裁への短い書簡で、オバマケアを違憲とした昨年12月のテキサス州連邦地裁の判決への支持を表明した。

トランプ大統領は2016年の大統領選のキャンペーン時から、オバマケアの廃止を訴えているが、共和党は代替案で合意できていない。同大統領は26日、この状態は変わるとの見通しを示し、共和党は「まもなく、医療保険の共和党として知られるようになる」と述べた。

民主党の主要議員らは反発しており、昨年11月の中間選挙で民主党が下院を制したのは国民が共和党の攻撃からオバマケアを守ることを望んでいる証拠だと主張した。

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