トランプ氏と共和党、下院情報委員長に辞職要求 「虚偽漏らした」

[ワシントン 28日 ロイター] – 米下院情報特別委員会の公聴会で28日、トランプ大統領に批判的な民主党のアダム・シフ委員長と共和党のメンバーが激しく対立し、共和党メンバーは委員長の辞職を要求した。

こうした中、モラー特別検察官がまとめたロシア疑惑捜査の報告書は300ページ以上に上ることが分かった。

シフ委員長を巡っては、トランプ大統領がこれより先、モラー氏の報告書を受けて辞職すべきとの考えを示していた。

トランプ氏はツイッターで「シフ議員は過去2年間、違法かつ故意にうその情報を漏らしてきた。議員辞職すべきだ!」と述べた。

こうした中、シフ氏は米紙ワシントン・ポストとのインタビューで「トランプ陣営とロシアが共謀したことは間違いない」とし、情報委として調査を継続する方針を表明した。

大統領のツイートから数時間後、ロシア疑惑を巡る下院情報特別委の公聴会で共和党は、党のメンバー9人全員がシフ氏の辞職を求める書簡に署名したことを明らかにした。

書簡ではシフ氏が「虚偽の情報」を広めたと非難し、共和党は同氏に「憲法上の責任に沿った任務遂行」の能力があるとは信じていないとした。

これに対しシフ氏は、トランプ陣営とロシアが接触したケースを列挙し、そうした行為は「倫理に反し、非愛国的だ。汚職であり、共謀の証拠だ」と反論した。

ペロシ下院議長は記者会見で「シフ委員長の仕事ぶりを誇りに思っている」と述べ、同氏を擁護した。

こうした中、司法省当局者は、バー司法長官がナドラー下院司法委員長との27日の電話でモラー氏の報告書の長さについて伝えたことを明らかにした。また、バー長官は司法委員会で証言を行うことに同意したが、日程は決まっていないとした。

上院では28日、民主党がモラー氏の報告書を国民および議会に開示するよう求める決議案の可決を再び試みたが、共和党が阻止した。下院は同様の案を可決している。

*内容を追加しました。

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