メキシコ大統領、議会に労働法案可決を要請 米下院議長の警告受け

[メキシコ市 4日 ロイター] – メキシコのロペスオブラドール大統領は4日、米国およびカナダと昨年合意した新北米貿易協定に関して、合意に沿って労働者の権利保護に関する法案を可決するよう議会に求めた。同法案については、米民主党のペロシ下院議長から早急に成立させるよう圧力がかかっている。

大統領は、同協定について米国が再交渉を求めるいかなる理由も存在すべきではないとの立場を示した。大統領は今週、米議会の議員らと会談している。

ペロシ氏は今週、米政治メディア「ポリティコ」のインタビューで、北米自由貿易協定(NAFTA)を改定した「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」について、メキシコが労働者の権利を保護する法律を可決しなければ米下院で審議することはできないとの考えを示し、履行に関する条項にも懸念があると指摘した。

メキシコ議会の労働委員会のメンバーらはこれまで、同法案を月内に可決する考えを表明している。法案には、独立した労働組合を結成する権利に関する規定などが盛り込まれている。

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