トルコ与党、イスタンブール市長選で全選挙区での再集計を要求へ

[アンカラ 7日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領率いる国政与党・公正発展党(AKP)は、先月末に行われた統一地方選のイスタンブール市長選挙の開票結果について、全39選挙区での再集計を要求する。AKPの幹部が7日明らかにした。

3月31日のイスタンブール市長選では最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補と元首相であるAKPのユルドゥルム候補が争った。当初の開票結果では、イマモール氏が僅差で勝利したことが示されたが、AKPは直後に開票結果に異議を申し立て、票の再集計が始まった。

再集計の70%が完了した時点で、イマモール氏のリードは当初の約2万5000票から1万6000票強に縮まっている。

イマモール候補とユルドゥルム候補はともに410万票以上を獲得しており、最終的な得票差は極めて小さくなる公算だ。ただ、イマモール候補は5日、再集計が終了した段階でも自身の優位は変わらないと主張している。

首都アンカラと最大都市イスタンブールの市長ポストは、AKPとその前身であるイスラム主義系政党が数十年にわたり支配してきた。今回、AKPはアンカラ市長選で敗北、エルドアン氏が1990年代に市長を務めたイスタンブールでも劣勢となり、AKPは痛手を被っている。

AKPの幹部は7日、投票の集計作業に「組織的な不正行為」があったと主張。その上で、AKPは、選挙を巡る争いの最終的な調停機関である最高選挙管理委員会(YSK)に対し、イスタンブール市長選の全投票の再集計を求めて申し立てを行うと明らかにした。

一方、この動きを受け、野党候補のイマモール氏はAKPは敗北を認める時だと述べた。

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