エタノール関税巡る中国との協議は「前向き」=米農務長官

[ワシントン 9日 ロイター] – パーデュー米農務長官は9日、米国産エタノール製品に対する関税引き下げを巡る中国との交渉は「前向き」だが、話し合いはまだ終わっていないと述べた。

パーデュー長官は記者団に対し「エタノール関税の引き下げについて中国との対話があった。これは明らかに米国内のトウモロコシ業界にとって追い風だ」と語った。

中国は昨夏、米国から輸入するエタノールに対し最大70%の関税を発動した。

パーデュー長官は、非関税障壁を巡る課題が引き続き争点となっているとし、「中国は今後、国内のバイオテクノロジー製品の承認に関する協定の一部を修正する必要がある。われわれは、協定の信頼性、一貫性、法的強制力を必要としている」と説明した。

パーデュー長官はまた、米環境保護庁(EPA)のウィーラー長官と協議し、再生可能燃料基準で定めるトウモロコシ原料のエタノールなどバイオ燃料を混合しなければならない義務の免除に関する管理を厳格化してほしいと伝えたことを明らかにした。

関連記事
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。
中国共産党(中共)がロシアに供給する半導体などのハイテク製品のサプライチェーンにおいて、香港が重要なリンクになっていることを示す証拠は大量にある。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始して以来、香港で「ロシア」を社名に含む新規登録企業が急増した。
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。