仏軍艦、今月6日に台湾海峡通過 中国とのあつれき増大の恐れ

[ワシントン 24日 ロイター] – フランス海軍の軍艦が今月6日に台湾海峡を通過したことが複数の米当局者の話で明らかになった。欧州諸国の軍艦のこうした行動はほとんど例がなく、米国は歓迎するとみられるものの、中国とのあつれきが増大する恐れがある。

米当局者が匿名を条件にロイターに明らかにしたところによると、台湾海峡を通過したのは仏海軍のフリゲート艦「ヴァンデミエール」で、中国軍が追跡していた。同当局者は仏軍艦が台湾海峡を通過したことはこれまではなかったと認識していると述べた。

仏軍艦が台湾海峡を通過したことは、米国の同盟国の間で中国周辺の航行の自由を巡る主張が高まっている可能性があることを示唆しており、オーストラリアなど他の米同盟国も同様の行動を起こす可能性がある。

米当局者によると、仏軍艦の海峡通過を受け、中国は中国海軍設立70周年のイベントへのフランス軍の招待を取り下げた。

フランス軍の報道官はコメントを控えた。中国の外務省、および国防省も現時点ではコメントを出していない。米当局者も仏軍艦の海峡通過の意図などについて観測することは控えている。

*写真とカテゴリーを追加しました。

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