米大統領が国防長官にシャナハン代行指名へ、防衛業界出身は初めて

[ワシントン 9日 ロイター] – 米ホワイトハウスは9日、トランプ大統領がパトリック・シャナハン国防長官代行(56)を正式に国防長官に指名する方針だと発表した。

シャナハン氏はジム・マティス氏の長官辞任に伴って1月から国防長官代行を務めている。防衛機器大手ボーイング<BA.N>に勤務していたことから、国防総省の監査官からボーイングを職権によって不当に優遇していなかったか調査を受けたが、4月に利益相反がなかったと認定された。

ホワイトハウスのサンダース報道官は「シャナハン氏の国家に対する際立った貢献と、同氏が指導力があると証明されたことに基づき、大統領は国防長官に指名する意向だ」と述べた。防衛業界出身者を国防長官に起用しないというこれまでの不文律は破られることになる。

シャナハン氏は声明で、自身がこれまで米軍の近代化に全力を注いできたと述べた上で、長官指名が承認されれば、中国とロシアに対抗することを最優先とするトランプ氏の国防戦略を積極的に実行する考えを表明した。

議会上院は、シャナハン氏の長官指名を承認する見通し。ただボーイング出身という点で厳しい質問にさらされる可能性はある。

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