中国との通商合意、「まったく急がず」=米大統領

[ワシントン 10日 ロイター] – トランプ米大統領は10日、中国との通商協議での最終合意について、「まったく急いでいない」と述べた。両国はこの日も交渉を続けているが、週内に結論は出ず、来週にもつれ込む可能性がある。

トランプ氏は早朝のツイッターへの投稿で、関税措置は他のいかなる通商協定よりも米国に多くの富をもたらすとの考えを表明。「中国との協議は極めて打ち解けた雰囲気の中で続けられる。急ぐ必要はまったくない。われわれは中国がこれまでの合意を覆さないことを望みながら交渉を続ける」とツイートした。

米政府は10日、中国からの2000億ドル相当の輸入品に対する関税を10%から25%に引き上げた。中国の劉鶴副首相は9─10日の通商協議のために訪米しており、協議はこの日も継続される。

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