イラン、米国との対立激化ならイスラエル攻撃も=イスラエル閣僚

[エルサレム 12日 ロイター] – イスラエルのシュタイニッツ・エネルギー相は12日、イランと米国の対立が激化した場合、イランがイスラエルに対し、直接的あるいは支援する武装勢力を介して攻撃を仕掛ける可能性があると言明した。

米国はイランに対する経済・軍事面での圧力を強めており、トランプ大統領は9日、イランに核放棄に向けた交渉の席に着くようあらためて促すと同時に、軍事衝突の可能性を排除しないと語った。

イスラエルのネタニヤフ政権はトランプ氏のイランに対する強硬姿勢を支持する立場だが、足元の緊張の高まりについてはこれまでコメントを控えてきた。

ただ、シュタイニッツ・エネルギー相はペルシャ湾岸地域の「情勢が緊迫化している」と指摘。「イランと米国の間やイランと近隣諸国の間で何らかの衝突が起きれば、イランが(パレスチナ自治区)ガザで(武装組織)ヒズボラやイスラム聖戦の動きを活発化させるか、イランからイスラエルに向けミサイル発射を試みる可能性は否定できない」と述べた。

ヒズボラはイランの支援を受けてシリアやレバノンで活動する武装組織で、イスラム聖戦は同じくイランの支援を受けてパレスチナで活動している。

イスラエル軍はイランと米国の対立に絡む軍事的な脅威に備えて態勢を整えているかとの質問には、コメントを差し控えた。

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