米、対中関税対象からレアアース再び除外 資源依存浮き彫りに

[北京 14日 ロイター] – 米国は、中国製品の関税対象から希土類元素(レアアース)など重要な原料を除外すると再び決めた。コンピューターや軍用機器などに使われる中国の原料資源に米国が依存する姿を浮き彫りにした。

米通商代表部(USTR)は13日、約3000億ドル相当の中国製品に適用する可能性のある最大25%の追加関税について、対象品目リストを公表した。

6月17日にパブリックヒアリングを開くとし、医薬品やレアアースを対象に含めなかった。バッテリーなどで使われるアンチモンやヘリウム、天然黒鉛は対象外となった。

米国内で産出されないものの研究開発で用いるセシウムやルビジウムのほか、ガソリンや鉄鋼製造で使うとされるホタル石も関税を免れた。

中国は世界最大のレアアース産出国だ。米国は昨年にも、対中関税第3弾の適用対象から、レアアースや希少金属(レアメタル)を除外している。

コンサルト会社の幹部は「これらの原料は米産業、防衛に死活的に重要で、短期の代替調達先も存在せず、関税となれば中国より米国の最終使用者がより大きな困難に直面する」と指摘した。

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