米ロ外相が会談、関係改善に向けた取り組み確認

[モスクワ/ソチ(ロシア) 14日 ロイター] – ロシアを訪問しているポンペオ米国務長官は14日、ラブロフ外相と会談した。ラブロフ氏は、米ロが長年にわたる相互不信を終わらせ、建設的に取り組む道を模索する時期に来ていると指摘。ポンペオ氏はトランプ米大統領はロシアとの関係改善にコミットしていると応じた。

ポンペオ長官とラブロフ外相は黒海沿岸のリゾート地ソチで会談。ポンペオ氏はこの後、プーチン大統領とも会談する。

米ロ関係は、ロシアが2016年の米大統領選挙に介入したとの疑惑のほか、ベネズエラ、イラン、シリア、ウクライナ問題を巡る見解の相違などでぎくしゃくしている。

ラブロフ外相は会談の冒頭、「疑念や偏見が存在しており、これにより相互の安全保障が損なわれるだけでなく、世界中で懸念が高まる」と指摘。「米ロ関係の新たな、建設的な枠組みを構築する時期に来ていると考えている」とし、「米国も同様に対応する用意があるなら、ロシアにも対応する用意がある。取り組みを始め、どうなるか見てみたい」と述べた。

これに対しポンペオ長官は「トランプ大統領は米ロ関係の改善にコミットしている。両国の間には見解の相違もあるが、すべての面で対立を運命付けられているわけではない。利害を共有している部分を探し出し、力強い関係を構築することを希望している」とし、両国が共通認識を醸成できる分野としてテロリズム対策と核拡散防止を挙げた。

米大統領選のロシア介入疑惑を巡るモラー特別検察官の捜査報告公表以降で、ポンペオ長官の訪ロは両国高官の接触としては初めてとなる。

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