イラン産燃料油、中国の港湾で荷降ろし=追跡データ

[シンガポール/北京 16日 ロイター] – 米国の対イラン制裁に違反してイラン産燃料油を積んでいたタンカーから、中国の舟山近くの貯蔵タンクに荷降ろしが行われたことが、リフィニティブ・アイコンの船舶追跡データで明らかになった。

石油貯蔵ターミナルの関係者1人も荷降ろしを確認した。

「マーシャルZ」という名のタンカーから降ろされたのは約13万トンのイラン産燃料油。

ロイターは3月、洋上で積み荷を船から別の船に移す「瀬取り」や文書の偽造などにより、一部のイラン産燃料油が米国の石油禁輸制裁を逃れた可能性があると報じた。

ターミナル運営会社の別の関係筋は、同ターミナルでは少なくとも4年前からイランからの正式な積荷を受け取っていないとし、マーシャルZから降ろされた積荷はイラン産の石油であるはずがないと述べた。

米政府は今月、イラン産原油の禁輸措置について中国など一部の国・地域に認めていた適用除外措置を撤廃し、制裁を強化した。燃料油など石油精製品は、適用除外措置の対象に含まれていなかった。

中国のターミナルに到着するまでのマーシャルZの船舶追跡データによると、同船舶の喫水はターミナル到着後の5月12日に荷降ろしが完了したことを示している。

ロイターは荷降ろしを巡る金銭面の情報を入手できていないが、業界関係者は、買い手を確保するため低価格で売却された可能性が高いとの見方を示した。

ロイターは燃料油の買い手を特定できていない。

関連記事
ワシントン - ジョー・バイデン大統領は5月7日、ユダヤ人に対する憎悪が「あまりにも多くの人々の心に深く根を下ろしている」と述べ、「米国と世界中で猛威を振るう反ユダヤ主義の潮流」に対抗するため、全米国民に本政権を支持するよう呼び掛けた。
地球温暖化による損害賠償を民間企業に義務付けるバーモント州の法案が、ビジネス環境を悪化させ、すでに資金繰りに窮している州民のエネルギー価格を上昇させるのではないかという懸念を呼んでいる。
「信念を貫き、モラルを守れ」、米最高裁判事がアメリカの現状に警鐘を鳴らした。外の世界は厳しい。おそらく、ここしばらくの間で最も厳しい状況でしょう。しかし、だからこそ、あなたの貢献が重要なのだとアリート判事は述べた。
5月13日、フィリピン政府はビデオを公開し、中共が疑念を持たれながらも、南シナ海におけるフィリピンの排他的経済水域内の島々や礁に土砂を投入し、埋め立て活動を行っていると批判しました。フィリピンは船を派遣し、中共の動向を監視している状況です。
5月5日に行われたパナマ大統領選で、ホセ・ラウル・ムリーノ・ロビラ(José Raúl Mulino Rovira)氏はサプライズ当選を果たしたが、これはバイデン政権に影響を与える可能性がある。 バイデンの綱領には、移民がアメリカ南部国境に侵入するのを防ぐためのダリエン地峡(2つの陸塊をつなぎ、水域に挟まれて細長い形状をした陸地)の閉鎖が含まれている。