オマーン湾のタンカー攻撃、各国が懸念表明 原油価格急騰

[ドバイ 13日 ロイター] – 原油輸送の要衝である中東ホルムズ海峡に近いオマーン沖で石油タンカー2隻が13日に攻撃を受けた問題で、1隻は火災で炎上したほか、もう1隻も航行不能になっている。海運会社が明らかにした。

攻撃後、原油先物は中東地域の供給懸念から4%急伸した。

タンカー「フロント・アルタイル」は爆発後、火災が発生。ただ乗組員は周辺の船舶に救助され、無事だった。関係筋によると、磁気機雷による攻撃を受けたとみられる。

国営イラン通信(IRNA)はフロント・アルタイルが沈没したと報じていたが、同タンカーを所有するノルウェーのフロントライン<FRO.OL>によると、火災が発生したものの沈んでいないとし、報道を否定した。

国華産業(東京都千代田区)が運航するケミカルタンカー「コクカ・カレイジャス」(船籍パナマ)も魚雷とみられる攻撃を受けた後、航行不能になっているという。乗組員は無事救助された。

国華産業によると、タンカーは3時間で2回攻撃を受けたという。

IRNAによると、イランの救助隊は攻撃を受けたタンカー2隻から乗組員44人を救助し、イランのジャースク港に移送されたという。

現時点で犯行声明はない。

英国はタンカー攻撃について「深く懸念している」とし、同盟国と協力していくと発表した。

イランのザリフ外相は安倍首相のイラン訪問中にこの問題が発生したことに言及し、攻撃は「疑念を抱かせる」とツイッターに投稿。域内の対話を呼び掛けた。

オマーンやアラブ首長国連邦(UAE)は公式なコメントを発表していない。

国連のグテレス事務総長はタンカー攻撃について「湾岸地域での大きな対立」は看過できないとして強く非難した。

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