「妊娠おめでとうございます!」
医師からのこの一言は本当に嬉しいものです。それが双子だったらなおさらですよね。
けれどもこのカナダ人夫妻にとって、双子妊娠のニュースは立ちはだかる困難を意味していました。
カナダに住むハンセン夫妻(リサさんとダレンさん)は結婚3年目で待望の赤ちゃんを授かりました。
妊娠9週目の超音波検査でお腹の赤ちゃんは双子であることが分かり、2人は大喜び!
でも更に詳しい検査の結果、この双子は「一絨毛膜一羊膜双胎」であることがわかりました。
「一絨毛膜一羊膜双胎」は別名「MOMOツインズ」と呼ばれ、お腹の中の2人の赤ちゃんが1つの胎盤と羊膜を共有するとても珍しい双子です。
MOMOツインズは珍しいだけでなく、そのリスクの高さも知られています。
2人を隔てる羊膜がないため2本のへその緒が絡みやすく、胎児の成長を妨げる危険性があるのです。
生存率は25%しかないと言われています。
医師は妊娠を諦めるよう勧めましたがリサさんとダレンさんは拒否、出産を決意しました。
どんなに危険であっても子供達を諦めるつもりはなかったのです。
「まだ見ぬ子供達を心から愛していたし、心から生まれてきて欲しいと思っていたわ」とリサさんは振り返ります。
夫婦の決意を受け、医師たちも最善を尽くします。
妊娠5か月目から入院してもらい、双子の状態を詳しくモニターしたのです。
入院中の不安を希望に変えようと、リサさんはブログを書きました。
「今日は超音波検査。赤ちゃんAのお尻に赤ちゃんBの足が乗ってて、とてもかわいかった!」
「遂に28週に突入!28週までくれば90%~95%は生存できるのよ!」
なるべく前向きな事を書き込み、頭の中から不安を消し去ろうとしました。
そして遂に妊娠32週を迎え帝王切開手術が行われました。
困難を乗り越え生まれてきたのは双子の女の子、リバーちゃんとパイパーちゃん。
まだ小さい2人は生後すぐに新生児集中治療室へ移され、14週間入院しなくてはなりませんでした。
退院後のリバーちゃんとパイパーちゃんは順調に成長し、その3年後にはなんとお姉ちゃんになりました。
弟ができたのです!
ハンセン家は5人の賑やかな大家族となりました。
どんな困難にも前向きに取り組めば幸せが待っているかもしれません。
命の尊さと奇跡を信じる力を教えてくれたハンセン家、これからも幸せに過ごしてもらいたいですね。
(大紀元ウェブ編集部)
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