トランプ米大統領、モラー氏が犯罪犯したと非難 証拠は示さず

[ワシントン 26日 ロイター] – トランプ米大統領は26日、2016年の米大統領選へのロシア介入疑惑を捜査したモラー特別検察官が捜査の一環で連邦捜査局(FBI)の通信記録を違法に「破棄」したと述べ、モラー氏は犯罪を犯したと直接非難した。証拠は示していない。

米司法省はコメントを控えた。

トランプ氏は、フォックス・ビジネス・ネットワークのインタビューで、元FBI当局者2人によるトランプ氏に関する中傷的なメッセージのやり取りに言及し、「モラー氏は違法にそれらを破棄した。電子メールやテキストメッセージすべてだ。それは違法で、犯罪だ」と述べた。

トランプ氏は2年に及んだモラー氏の捜査をこれまでにもたびたび非難してきた。

モラー氏は7月17日に民主党が多数派を占める下院の司法委員会と情報特別委員会で、捜査報告書について証言する。

4月に公表されたモラー氏の報告書は、ロシアが16年の米大統領選に介入したと断定したものの、トランプ陣営とロシアが違法に共謀した十分な確証は得られなかったと結論付けた。また、大統領による司法妨害を示す事例を数多く取り上げたが、罪を犯したとは結論付けなかった。

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