自分の失敗ではないことで汚い言葉で攻撃されたらあなたはどうしますか。対決する人もいるでしょうが、カナダ人のある一人の男は、優しさのあるふるまいをすることにしました。
2016年3月、ペーター・カランフィリスが運転していると、一台のバイクが行く手を遮りました。バイクは彼の車を追い越しただけでなく、彼に対し中指を立て、汚い言葉で攻撃しました。
「なぜ彼があんなことをしたのか分からずびっくりしたよ。というのも方向指示器を点けてなくて、全く予想外だったんだ」とカランフィリスはフェイスブックで当時の困惑を打ち明けました。
個人トレーナーであるカランフィリスは、穏やかに運転することの大切さを教えたいと思い、バイクの運転手の後を追ってスターバックスに入りました。
「彼のマナーの悪さや無礼を伝えるいいチャンスだと思ったんだ」
しかし、カランフィリスが店に入ったとき、男はどこにもいませんでした。
カランフィリスはすでに店に入っていたので、コーヒーを注文することにしました。そのとき、トイレから出てきた男が姿を現しました。
カランフィリスが言ったことは男が全く予期していなかったものでした。
「なにか飲む?おごるよ!」
言うまでもなく、男には言葉がありませんでした。
カランフィリスは男に飲み物をおごって、少し前に道路で罵倒された運転手だと自己紹介しました。
男はすぐに謝罪して、すごくストレスがたまっていたと説明しました。
少し話して、男の方向指示器が壊れているということが分かりました。この事件を通して、カランフィリスは人に対し穏やかな気持ちになってほしいと思っています。
「我々は報復したり、罰が当たったりするのを喜んでしまいがちだが、それが何になるって言うんだろう。いつ争いや怒りは終わるのだろうか。穏やかに接したときだけうまくいくんじゃないかな」
「予期していないことを経験することがあることを覚えていてほしい」とカランフィリスは述べました。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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