日本で襲撃被害のタイ人京大准教授、軍部の関与主張 軍は否定

[バンコク 3日 ロイター] – タイの軍政と君主制を批判して亡命し、現在は日本に在住しているパビン・チャチャバルポンプン京都大学准教授(48)が先月、日本国内の自宅で就寝中に襲撃される事件が起きた。パビン氏は消息筋の情報としてタイ軍部が背後にいると主張。アピラット陸軍司令官は全面的に否定している。

パビン氏によると、7月8日の午前4時ごろ、自宅でパートナーと就寝中、侵入してきた男が2人に向けて何らかの物質を噴射し、2人とも皮膚にやけどを負った。軽傷で済んだものの、警察からは自宅に戻らないように指示されたという。

日本の警察当局は、タイ人の男がパビン氏の自宅に不法侵入した疑いで捜査を続けていることを認めた。

パビン氏は「侵入者が脅迫目的だったことは間違いない」と述べ、襲撃されるような個人的なトラブルはないと付け加えた。

同氏は2006年と14年の軍によるクーデターを非難しているほか、タイではタブーかつ違法となっている現国王批判も展開する反体制派の有名な活動家として知られる。

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