毎年、1200万人あまりの女性が18歳になる前に結婚しています。これは、1分あたり23人、または3秒ごとに1人に相当します。多くの場合、花嫁は6歳か7歳で夫は60代か70代です。これは世界共通の問題で、極東から南北アメリカに至るまで、国境、文化、民族を超えて起こっているのです。Girls Not Bridesの「95カ国、1000以上の市民社会組織による幼児結婚廃止のパートナーシップ」によると、現在までに約6億5000万人の女性が幼児結婚を強要させられました。
花嫁は誰かの妻になる代わりに、楽しい子供時代と叶えたい夢を永遠に奪われるのです。ニューヨークという大都市でそのような行為を見かけたら、人々はどのように反応するでしょうか。
YouTuberであるCody Persinは2016年2月、ニューヨークのタイムズスクエアで12歳の少女と65歳の男性が模擬結婚を行い、通行人のリアクションを観察しました。Codyはカメラマンとして、若い花嫁と年老いた新郎の「結婚式」を撮影したのです。しかしそこに写ったのは、ショックを受け苛立つ人々の姿でした。
Codyのこの実験はうまくいきました。心配した1人が「お母さんはどこにいるの」と尋ね、この子が幼児であるということを群衆に伝えました。それに対し、年老いた新郎は彼女の両親から許可は得ていると言うのみです。
ショックを受けつつその光景を見つめていたある人が、彼らに立ち寄り尋ねました。そして幼児の花嫁が「結婚したくない」ということを新郎に主張しましたが、年老いた新郎はただ、彼女の両親から許可を得ていると述べるのみでした。
タイムズスクエアの人々は目の前で起こっていることが信じれない様子で、周りには群衆が続々と集まってきました。ある女性は「こんな小さい子にこんなこと強要できないわ」と叫び、またある女性はこの行為を無視することができず、高齢者に立ち向かい「花嫁が結婚するには若すぎる」と、結婚式の場から花嫁を遠ざけたのです。
この結婚式はドッキリでしたが、ロイターの報道によると、米国の大多数の州では、「親または司法の同意がある」または「妊娠している」場合は、結婚の最低年齢に該当しないと言うことです。
New York Timesは、擁護団体のTahirih Justice Centerが、2000年から2015年の間に20万人以上の未成年者が結婚したという公的記録のデータを示していると報告しています。また、Forbes誌は、発展途上国と同様に、米国でも幼児結婚の危険性はあると述べています。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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