トランプ氏、印パ首脳と電話会談 カシミール巡る緊張緩和促す

[ニューデリー 19日 ロイター] – トランプ米大統領は19日、インドとパキスタン両国の首相とそれぞれ電話会談し、貿易関係改善に向けた見通しについて協議したほか、両首脳に対し、カシミール問題を巡る両国間の緊張を緩和する必要があると訴えた。

トランプ大統領は、ツイッターへの投稿で「2人の良き友人であるインドのモディ首相とパキスタンのカーン首相と会談した。貿易や戦略的パートナーシップについて、そしてこれは最も重要なことだが、インドとパキスタンがカシミールでの緊張緩和に向けて取り組むことに関して協議した。厳しい状況だが、良い話し合いだった!」と語った。

インドが今月、北部のジャム・カシミール州の自治権を剥奪したことを受けて、同地域の領有権を巡り対立するパキスタンとの間で緊張が高まっている。

インド政府の声明によると、モディ首相はトランプ大統領に対し、両国の代表が近く二国間貿易の課題について協議を再開すると期待していると伝えた。

米政府は両首脳が貿易について協議したことを確認。ホワイトハウスは「両首脳は貿易拡大を通じて米印経済関係を引き続き強化していく方法をさらに協議した。両者とも、再会を楽しみにしている」とした。トランプ氏がインドとパキスタン間の緊張緩和の必要性を強調したことも明らかにした。

米印の貿易交渉は、6月末に大阪で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の合間にトランプ氏とモディ氏が会談し両国関係強化で一致したことを受けて再開されたが、当局者らによると、関税など双方が主張する保護主義的措置を巡る対立から目立った進展がないまま7月に終了した。

ホワイトハウスによると、トランプ氏はパキスタンのカーン首相とも、カシミール情勢を巡るインドとの緊張緩和の必要性について協議した。

「大統領は状況の悪化を回避する必要性を再確認し、双方に自制を促した」という。トランプ氏はカーン首相とも貿易・経済関係の強化に向けて取り組むことで一致した。

※内容を更新しました。

 

8月19日、トランプ米大統領(写真右)は、インド(写真左)とパキスタン両国の首相とそれぞれ電話会談し、貿易関係改善に向けた見通しについて協議したほか、両首脳に対し、カシミール問題を巡る両国間の緊張を緩和する必要があると訴えた。6月に大阪で撮影(2019年 ロイター/Kevin Lamarque)

 

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