ブラジルのアマゾン熱帯雨林で火災が急増、国際社会が懸念

[ブラジリア/サンパウロ 22日 ロイター] – ブラジルのアマゾン地域で森林火災が多発しており、政府統計によると今年はこれまでに前年同期比83%も急増している。

ボルソナロ大統領は22日、農家が牧草地を確保するため違法に火を付けた可能性を認めつつも、環境への影響を巡る外国からの批判については、干渉すべきでないと怒りをあらわにした。

フランスのマクロン大統領は同日ツイッターで、アマゾンの火災は「国際的な危機」だとし、24日にフランスで開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)で議論することを呼び掛けた。

国連のグテレス事務総長もツイッターで「深く憂慮している」とし、「酸素と生物多様性の主要な源を、これ以上傷つけることは許されない」と表明した。

アマゾンの大規模火災は、地球温暖化を食い止めるのに重要とされる熱帯雨林の広大な面積を破壊している。

これに対し、ボルソナル大統領はフェイスブック上のライブ放送で、外国諸国が「わが国の主権に介入する目的で資金を送ってきている」と批判した。

ただ、ボルソナロ氏は同日記者団に対し、ブラジルの力だけでは火災を沈静化させることはできないと述べている。

ボルソナロ氏はこれまで、アマゾン地域を鉱業や農業、林業などの事業利権に開放すべきだとの考えを繰り返し示してきた。同氏が1月に大統領に就任して以来、政府は農家が森林に火を付けることを少なくとも暗黙に奨励している可能性がある。

ボルソナロ氏は21日、火災は非政府組織(NGO)の仕業だと根拠を示さずに非難していた。

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