熱帯雨林保護なければメルコスルとの貿易協定阻止=アイルランド首相

[ダブリン 23日 ロイター] – アイルランドのバラッカー首相は、ブラジルが熱帯雨林保護で行動を起こさなければ、欧州連合(EU)と南部共同市場(メルコスル)が暫定合意した貿易協定に反対する考えを示した。

アイリッシュ・インディペンデント紙によると、首相は過去最悪レベルに達している熱帯雨林破壊を強く懸念。「ブラジルが環境問題に対する義務を果たさなければ、アイルランドがEUとメルコスルの自由貿易協定を支持することはない」と述べた。

アマゾンの熱帯雨林では森林火災が多発しており、環境保護主義者は火災の増加は森林伐採が原因と指摘。気候変動対策で不可欠とされるこの地域の保護を縮小しているとして、ブラジルのボルソナロ大統領を批判している。

メルコスルはブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイが加盟する関税同盟で、20年に及ぶ交渉の末6月にEUと自由貿易協定で暫定合意した。アイルランドが協定を阻止するには、他のEU参加国の支援が必要となる。

 

 

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