財新の中国サービス部門PMI、9月は51.3 7カ月ぶり低水準

[北京 8日 ロイター] – 財新/マークイットが発表した9月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は51.3と、2月以来7カ月ぶりの低水準となった。新規受注は大幅に増えたものの、コスト負担の増加が響いた。

8月は52.1だった。景況拡大と悪化の分かれ目である50は引き続き上回った。

中国国家統計局が発表した9月の非製造業PMIは53.7で、8月の53.8からやや低下しており、財新のPMIも同様の傾向を示した。

財新サービス部門PMIでは、9月の新規受注は2018年1月以来のペースで伸びた。新規サービスの展開や一段と強い需要が背景にある。一方、人件費や燃料費、原材料費が増えたため、コスト負担は1年ぶりの高水準を付けた。

企業が競争力を追求するなか、販売価格の引き上げは限定的となり、利益率が圧迫された。

CEBMグループのマクロ経済分析責任者、Zhengsheng Zhong氏は「中国経済は9月に、労働市場の改善と内需の伸び加速で若干回復する傾向を示したが、為替レートの変動や人件費と原材料価格の上昇が企業を一段と圧迫し、景況感の改善が阻まれた」とした。

企業の今後1年間の見通しは小幅に低下したが、雇用は2017年1月以来の拡大ペースを記録した。

製造業とサービス部門を合わせた9月の総合PMIは51.9で、8月の51.6から上昇し、5カ月ぶりの高水準を付けた。

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