アサド政権の崩壊は、中国の人々の間で熱い議論を引き起こしている。これは中国共産党(中共)政権にどのような衝撃を与えたのだろうか?
12月8日、シリアの反政府武装勢力がアサド政権を打倒したと発表した。この日、シリアの街は喜びにあふれ、多くの人々がスローガンを叫び、この歴史的な瞬間を祝った。
時事評論家の藍述氏は次のように述べている。
「50年以上続いたアサド一家の政権が、わずか2週間で急速に崩壊したことは、多くの人々にとって衝撃的で予想外の出来事だった。ロシアや中共から提供された先進的な重武器は、一度も使用されず、反政府軍が攻撃を開始した際には、多くの政府軍人や警察が自発的に職務を放棄し、戦わずして敗北した。これは、完全に民心を失った政権が、たとえ武器を持っていてもその統治を維持できないことを示している」
『遠見快評』のホスト、唐靖遠氏は次のように指摘している。
「アサド政権の崩壊から、独裁政権の権力が非常に脆弱であることがわかる。一見、独裁者たちは武器と権力を握り安定しているように見えるが、アサドや習近平のような中心人物が失脚すると、権力体系は急速に崩壊する」
アサドは、長い間、中共の友人だった。昨年9月、彼は杭州でアジア大会の開会式に参加し、杭州の「霊隠寺」を訪れ、中共から高いレベルの接待を受けた。しかし、現在、アサド政権が突然崩壊し、「霊隠寺」に関する話題が、中国の微博のトレンドで、急上昇している。多くの中国の人々が、中共の独裁政権も早く崩壊することを望んでいると表明している。
大紀元のコラムニスト王赫氏は、「この出来事は、中国人にとって非常にポジティブな意味を持っている。中共の古い友人が崩壊するたびに、中国の民衆は拍手を送る。したがって、中共の民心の喪失は、ここまで来ており、その滅亡は近いと考えられる」と述べている。
分析によると、アサドの権力崩壊は、中国の人々に示範効果をもたらし、これが中共に恐怖を引き起こしている。
唐靖遠氏は、「中共も同様のパターンに従って、突然解体する可能性がある。あなたがまだ反応する前にそれが起こるかもしれない。習近平の権力集中の程度は、アサドよりもさらにひどいからだ」と考えている。
藍述氏は、「中共は現在、軍隊に依存して政権を維持している。この依存の論理が、中共の統治を支えている。しかし、中共が完全に民心を失った場合、たとえ武力を握っていても、その政権は持続できない」と指摘している。
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