習近平と会談した外国首脳が相次ぎ失脚 「死の握手」と揶揄も

2026/01/07 更新: 2026/01/07

近年、国際政治の舞台において注目すべき現象が指摘されている。中国共産党の党首・習近平が「親しい友人」と呼び、公の場で笑顔で握手を交わした外国首脳が、その後相次いで退陣や失脚、さらには国外亡命に追い込まれているというものである。

インターネット上では、こうした状況を皮肉り、「習近平との握手こそ、世界最強の『死の握手』だ」と揶揄する声も広がっている。

最新の事例として挙げられているのが、南米ベネズエラである。1月3日、米軍は同国で急襲作戦を実施し、マドゥロ大統領夫妻を拘束。2人はその後ニューヨークへ移送され、現在裁判にかけられているとされる。

これに先立つ2025年5月、習近平はモスクワでマドゥロ大統領と会談し、両首脳は握手を交わしていた。習は当時、両国関係について「相互に信頼し、共に発展する良きパートナー」と評価。これに対し、マドゥロ氏も「全天候型戦略的パートナーシップをさらに深化させたい」と応じていた。

マドゥロ大統領はこれまで複数回にわたり中国を訪問し、習近平から贈られたとされる中国通信機器大手ファーウェイ製のスマートフォンを高く評価していた。「最も安全な携帯電話で、米国人にも盗聴はできない」と豪語していたが、親中姿勢を鮮明にしてきた同氏が、最終的に米軍に直接拘束される結果となった。

この点をめぐり、ネット上では「マドゥロ大統領が米軍に狙われたのは、使用していたファーウェイ製スマートフォンから位置情報が漏れたためではないか」との皮肉交じりの投稿も見られる。さらに、中国共産党代表団を接見したその夜に大統領府で身柄を拘束されたことから、「米軍は習近平の『協力』に感謝すべきだ」とする揶揄も拡散している。

同様の例は南アジアでも報告されている。昨年8月末、ネパールのオリ首相は訪中し、習近平と会談した。中国側は当時、「両国は世代を超えた友情と深い相互理解で結ばれている」と強調していた。しかし、オリ首相が帰国してわずか1週間後、国内では抗議運動が急速に拡大し、最終的に辞任を余儀なくされた。ネパールは中国の「一帯一路」構想における重要な参加国の一つとされている。

また、バングラデシュでも政変が起きた。2024年7月、当時のハシナ首相は訪中し、習近平と友好関係について語り合っていたが、帰国後まもなく学生運動と大規模な抗議デモが発生。情勢は急速に悪化し、ハシナ氏は辞任しインドへ亡命した。15年に及ぶ長期政権は急転直下で幕を閉じ、その後、バングラデシュ国際戦犯法廷は同氏に死刑判決を下した。

さらに中東でも同様の展開が見られた。2023年9月、シリアのアサド大統領は家族を伴って訪中し、習近平と会談、杭州の霊隠寺を訪問した。中国共産党の官製メディアは当時、両国の「戦略的パートナーシップ構築」を大々的に報じていた。しかし2024年末、アサド政権は崩壊し、本人はロシアへ亡命した。半世紀にわたるアサド家による支配は終焉を迎えた。

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