関電問題「厳正に対処」、韓国向け輸出管理強化も不変=梶山経産相

[東京 25日 ロイター] – 梶山弘志経済産業相は25日の就任会見で、関西電力<9503.T>幹部が福井県高浜町の元助役から金品を受領していた問題について「第3者委員会で事実関係の調査と原因究明が行われることが不可欠。関電からの報告を受けたうえで、厳正に対処する」と述べた。

韓国向け半導体材料の輸出管理強化問題は、韓国が日本を世界貿易機関(WTO)に提訴しているが「引き続き粛々と実施していく。WTO協定違反との指摘は全く当たらない。整合的との日本の立場をしっかりと主張していく」と述べ、従来からの姿勢に変わりがないことを明らかにした。

エネルギーに対する考え方については「省エネ・再エネの導入を最大限進めて、原発依存度を減らしていくという政府の方針に変わりはない」としたうえで、原発再稼働については「一般論で言うと、原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めたもののみ、地元の理解を得ながら進めていくもの」と述べるにとどめた。

また、台風による被災地支援については「復旧・復興にできることは全てやる」と述べた。

選挙区内での寄付行為を巡る疑惑を指摘されていた菅原一秀氏が25日朝に辞任したことを受けて、梶山氏が後任として経産相に就任した。「急な任命で驚いた」と感想を述べ、「一刻の停滞も許され得ない。それぞれの課題について全力で取り組んでいく」と決意を語った。

菅原前大臣が政治とカネの問題で辞任したことについては「政治家自らが襟を正していかなければならない問題。私は関係法令を理解、順守したうえで、政治活動している」と述べた。

梶山氏は1955年生まれ、64歳。2000年に初当選し、現在7期目。過去に内閣府特命担当大臣(地方創生、規制改革)を務めた。父は自民党幹事長や内閣官房長官を務めた元衆議院議員の梶山静六氏。

 

 

(清水律子)

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