北朝鮮との対話促進へ軍事活動「調整」も=米国防長官

[ルイス・マッコード合同基地(米ワシントン州) 13日 ロイター] – エスパー米国防長官は13日、北朝鮮との非核化協議の進展に向けた外交努力を後押しするために、朝鮮半島における米軍の活動を調整することに「オープンだ」と述べた。ルイス・マッコード合同基地で、韓国に発つ前に記者団に語った。

長官は、この「調整」を通じ、最終的に米軍の活動を拡大あるいは縮小させるのかについては明言しなかった。

北朝鮮は13日、米国が来月予定する韓国との合同軍事演習を強行するなら、報復すると警告している。[nL4N27T3V3] 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は米政府に非核化協議での譲歩を求めており、その期限を今年末とした。両国の対話が停滞する中、朝鮮半島の緊張は高まっている。

エスパー長官は、具体的にどのような軍事活動を変更対象とするかは明らかにしなかったが、米韓軍事演習を一段と縮小する可能性を排除することもなかった。トランプ米大統領は昨年、米韓合同軍事演習の縮小を指示した。

長官は「われわれは、北朝鮮側との外交交渉につながるあらゆる物事にオープンである必要がある。対話を通じた解決に向けて前進する必要がある」と発言。

金委員長が示した年末の期限を深刻に捉えているか問われると、「外国指導者の発言は何であれ、真剣に捉える」と答えた。

長官は「軍事演習や訓練の拡大あるいは縮小といった活動の変更を検討するにあたっては、韓国側との緊密な連携の下に行いたい。北朝鮮に対する譲歩としてではなく、外交ルートのドアを開いておく手段として(変更を検討する)」とした。ただ、現時点でこうした変更を検討中かどうかは明らかにしていない。

長官はまた、韓国に駐留する米軍部隊2万8500人の即応能力を維持する必要性も強調した。

 

トランプ大統領が在韓米軍の駐留経費をさらに負担するよう韓国に求める中、韓国の議員は先週、米政府が韓国に年間最大50億ドルの経費負担を求めていると明らかにした。これは、今年合意した額の5倍以上にあたる。

エスパー長官は数字についてはコメントしないと述べた上で、「われわれは駐留米軍の経費負担の大幅な増額を求めている」と語った。ただ、経費負担の増額は他の国にも求めているとした。

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。