サウジ、前皇太子ら有力王族拘束 反逆罪の疑い=関係筋

[リヤド 7日 ロイター] – サウジアラビア当局は、反逆を企てたとして、サルマン国王の弟のアハマド・ビン・アブドルアジズ王子とムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子を含む王族の有力メンバー3人を拘束した。事情を知る関係筋が明らかにした。

サウジの事実上の支配者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子は2017年、当時皇太子だったビン・ナエフ氏に代わって王継承順位1位となった。

ムハンマド皇太子は以降、権力掌握を進め、17年には反汚職政策の一環として多数の王族や閣僚らが数カ月にわたり拘束された。

関係筋によると、今回拘束されたのはアハマド王子、ビン・ナエフ前皇太子とその兄弟のナワフ・ビン・ナエフ王子の3人。6日に拘束されたという。

関係筋の1人によると、ムハンマド皇太子は3人について、「クーデターを企てようとして米国など外国勢力と接触した」としているという。この関係筋はまた、「今回の拘束でムハンマド皇太子は権力を完全に掌握した。粛清はこれで終わりだ」と話し、皇太子の王位継承に反対する勢力を一掃したことを示唆した。

別の関係筋は、3人が「反逆罪」の疑いをかけられていると話した。

さらに別の関係筋は、3人がクーデターについて話し合っていたものの、進んだ段階には至っていなかったと述べた。

複数の関係筋によれば、サルマン国王は3人の拘束を容認していたという。

サウジ当局者のコメントは得られていない。サウジ政府の広報当局に取材を申し入れたが、返答はない。

ムハンマド皇太子については、王族メンバーらを拘束するなどして権力掌握を進めることに王族内から反発の声も上がっている。また2018年の記者殺害や昨年の石油施設攻撃を受け、国のリーダーとしての資質を疑問視する意見も一部からでているという。

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。