災厄は避けられる! 心のタイムマシンで未来の災難を予期しよう

誰でも一度は恐ろしい経験をしたことがあるでしょう。事前に予期できていれば大小さまざまな惨事を免れ、生涯後悔することもなかったかもしれません。

それが起こるべくして起こったのか不注意で起こったことなのかに関係なく、災難につながった行動を嘆くことで後悔の念はより強まります。ことの大小に関係なく、起こった惨事を変える術はないというのが実状です。

しかし、タイムマシンがあったらどうでしょう?後悔している出来事をやり直せるとしたら?

実のところ、惨事の前の行動をよく検証して見ると、一般常識やよく考えれば避けられたであろうミスに気づきます。

例えば、家を買ったり投資をするとき、金銭的な問題が起こりうるかどうかを慎重に評価します。将来起こりうる問題を予見し、銀行に貯金したり、弁護士を雇ったり、家の査定をしてもらったり。リスクを予期することで災難は避けられ、簡単な一般常識で身を守れるのです。

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しかし、簡単なことなのに私たちはこの手順を飛ばしてしまいがちです。日常生活でもリスクの予期は必要なことで、特に運転などはそうです。

私たちは、急ぎながらの運転をしている時は何か別のことを考えています。目的地に早く着くことばかりに気を取られ、道路に注意を向けていません。運転中にメールを送ったりしながらの運転などはさらにタチが悪いことです。

考え事で頭がいっぱいの運転手は、携帯電話を気にしがちです。メッセージの着信音を聞くとすぐに読んで返信をしようとしますが、多くの死亡・傷害事故が、これが原因で起こっています。

筆者がニュースで見た事故は、19歳の女性が運転中にメールをしていてジョギング中の男性に突っ込んだというものでした。法廷のカメラは、絶えずすすり泣く若い女性の声を捉えていました。事故を起こした本人は、未亡人となった男性の妻と父を失った二人の娘にかける言葉などみつけられず、ただただ謝罪と後悔の念を口にするばかりでした。

時間を戻せるならやり直したい。彼女は生涯そう思い続けるでしょう。

新聞で読んだペンシルバニア州での交通事故も同じで、会社員が運転中にメールをしていました。高速道路で制御不能になり、親子が乗っていた対向車線の小型トラックに乗り上げました。息子は多重骨折、父親は生死を彷徨いました。この男性も後悔し、時間を戻せたらと生涯思い続けるでしょう。

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もしこの二人が事故の前にこれから何が起きるか見ることができたとしたら?メールがもたらす結果を見極め、すぐに行動を改めるでしょう。私たちはみな、予知的タイムマシンを持っているのです。筆者はこれで幾度となく問題を回避してきました。

もし筆者が急いで運転するなら、「道は広くて運転しやすい。スピードを出したら早く到着できる」と思うでしょう。しかし、30秒後の未来を最悪のシナリオで想像してみます。

「もし鹿が飛び出してきたら?対向車にぶつかったら?もし子供が飛び出してきたら?」そう考えた瞬間、速度を落とし運転に集中するのです。

この瞬間的タイムマシンを使って、私たちはさまざまな災難の影響を想像することができます。一般常識があれば事故は防げるのです。みんながそれを駆使したら、誰も過去に戻って過去を変えたいと思わずに済むでしょう。

(大紀元日本ウェブ編集部)