米原油先物が一時20ドル割れ、週間では湾岸戦争以来の下落率

[ニューヨーク 20日 ロイター] – 20日の原油先物相場は急落。米原油先物は一時20ドルの大台を割り込んだ。週間では1991年の湾岸戦争以来の大幅な下げを記録。新型コロナウイルスによる需要減退を巡る懸念が売りを誘った。

ある市場関係者は「経済が失速していく中で、需要崩壊が進んでいることは間違いなく、米国がいくら減産や設備投資の縮小を行っても意味がない」と述べた。

清算値は北海ブレント原油先物<LCOc1>が1.49ドル(5.2%)安の26.98ドル。米国原油の指標であるWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物<CLc1>は20日に期日を迎える4月限<CLc1>が2.69ドル(10.7%)安の22.53ドル。5月限<CLc2>が3.28ドル(12.7%)安の22.63ドル。

週間では北海ブレントが20%安。米原油先物は29%安。いずれも4週連続で値下がりした。

当局者の話によると、トランプ政権は原油価格の安定化に向け、サウジアラビアにエネルギー省高官を派遣する見通し。

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