米、新型コロナ死者1000人超 NY州「病床確保が急務」

[ニューヨーク 26日 ロイター] – 米国で確認された新型コロナウイルス感染による死者数が1000人を突破した。感染が急増しているニューヨーク州などでは医療物資や病床の不足が深刻化している。

米国内の感染者数は約7万人に達し、医療機関では人工呼吸器や医療用マスクなどが不足。検査能力も限られている。

ニューヨーク州のクオモ知事は26日、新型コロナウイルスの流行に関する現実的な推測に基づくと州内の病院が深刻な状態に陥るとし、特に病床と人工呼吸器の確保が急務と述べた。

ニューヨーク州で確認された新型コロナによる死者数は25日から100人増え385人。感染者数は6448人増加し3万7258人となっている。ニューヨーク市だけでも感染者数は3537人増え2万1393人となった。

クオモ知事は記者会見で「多くの患者が人工呼吸器を長期間使用している。専門家は死者数が増加すると予想している」と指摘。病床数を現在利用可能な5万3000床から14万床に増やすことを目標としており、当局が仮設施設の建設地を探しているとした。

クオモ知事によると、州内で入院している感染者5327人のうち、約1290人が集中治療室に入っており、人工呼吸器が必要という。クオモ知事は必要な人工呼吸器は数万個に及ぶ可能性があると語った。

*内容を追加しました。

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