豪州、新型コロナ感染鈍化でも対策強化 11億豪ドルの追加支援も

[メルボルン 29日 ロイター] – オーストラリア政府は29日、新型コロナウイルスの1日の感染増加率がここ数日に半分に鈍化したものの、国民に公共の場を一段と避けるよう要請した。

公共の場での集会は2人までに制限。必需品の購入、運動、通勤、医療上の理由を除き、自宅にとどまるよう求めた。70歳以上には自主隔離を強く促した。

豪政府の首席医務官、ブレンダン・マーフィー氏は「外出する必要のない人は自宅にとどまるべきだ」と述べた。

モリソン首相は2人までとした公共の場での集会の制限について、これまでのケースのように違反者に罰金を科すかどうかなど執行方法は各州や準州の判断にゆだねるとした。

マーフィー氏によると、オーストラリアでは29日夜の時点で新型コロナ感染者は3978人となった。保健省の公式データ(3966人)をやや上回り、24時間に331人増加した。死者は16人。

保健当局者によると、社会的距離を確保する対策が寄与し、新型コロナの1日の感染増加率はここ数日に約13─15%に半減した。

同国では感染例の3分の2が海外からの帰国者と関係しているが、市中感染も、特に人口の最も多いニューサウスウェールズ州とビクトリア州を中心に増えつつある。

マーフィー氏は市中感染が最も懸念されるとし、これを止める必要があると強調した。

モリソン首相は、新型コロナ感染拡大による影響を受ける人の支援策として、今後6カ月間、「金銭的なストレス」を抱える賃貸住宅の居住者の強制退去を禁止する措置を発表し、さらなる措置を近く打ち出す方針を示した。

また、「最も影響を受けやすい」国民を支援するため、遠隔医療サービス、家庭内暴力の被害者支援、メンタルヘルスサービスに11億豪ドル(6億8000万米ドル)を投じると表明した。

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