米国の新型コロナ死者、今後数日間で急増=トランプ大統領

[ワシントン 4日 ロイター] – トランプ米大統領は4日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症を巡る状況は今後2週間が最も厳しいとの見方を示し、数日間で国内の死者が急激に増加すると述べた。

人工呼吸器の調達で連邦政府の取り組みは不十分との批判に対して「(一部の州知事は)供給不足への不安から必要以上の数を要求をしている」と反論した。

ホワイトハウスの専門家は厳しい行動制限が守られたとしても新型コロナによる国内の死者が10万─24万人に達すると予想している。

トランプ大統領は「われわれは非常に恐ろしい事態に直面しようとしている。このような数字はおそらく今まで見たことがないものだ。第1次世界大戦や第2次世界大戦中のようなレベルだ」と指摘した。

米疾病対策センター(CDC)は4日、国内の新型コロナ感染者数が米東部時間3日午後4時(日本時間4日午前5時)現在で、27万7205人と前日から3万7926人増加したと発表した。死者の数は1150人増えて6593人となった。

ニューヨーク州のクオモ知事は4日の記者会見で、州内の新型コロナによる死者が24時間で630人増え3565人になったと明らかにした。状況はニューヨーク市の東のロングアイランドでとりわけ深刻で「(感染が)炎のように広がっている」と述べた。

その上で「(感染の)ピークにはまだ達していないが、近づいている。われわれの予想ではあと7日程度だ」との見方を示した。

 

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