いじめっ子の娘にユニークな方法で教訓を与えた母親の物語

ユタ州在住のアリー・オルセンという女性は、自分のフィアンセの子供であるカイリーという4年生の女の子が、別の女の子をいじめているという連絡を学校側から受けました。調べによると、カイリーはその女の子が醜く下品であるとバカにしていたようです。

それを受けて、アリーはカイリーをリサイクルショップに連れていきました。そこであるゲームをするように持ち掛けます。店内にある一番悪趣味な洋服を探すというゲームです。そこでカイリーは彼女的に一番イケていない服を選びました。するとアリーは、その洋服を着て学校に2日間登校するようにカイリーに命じます。

当然のこととして、この悪趣味な服が原因でカイリーは周りから激しくバカにされてしまいます。しかしこの経験を通じて、彼女は教訓を学び、自分がいじめていた女の子に謝罪をしたのです。

ABCの取材に対して、アリーは「彼女は自分がどれほどひどいことをしているのかという点をはっきりと理解する必要がありました」と述べています。そのため、アリーはカイリー自身が、いじめていた女の子の立場に立って物事を見るように仕向けてみたわけです。その結果、カイリーははっきりと要点を掴みました。

米国連邦政府の保健社会福祉省のウェブサイト『Stop Bullying』の調べによると、米国では28%の学生が何らかのいじめを経験したことがあり、70%の若者は学校でいじめの現場を目撃したことがあるという事実が明らかになりました。また小学4年生から高校3年生を対象とした別の調査によると、49%の学生が、前月の間に少なくとも何かしらのいじめに遭っていたようです。

最も一般的ないじめの種類は、物理的な暴力よりも言葉による暴力であり、インターネット上でのいじめはそれらと比較すると少ないと報告されています。大抵の場合、いじめは学校内、校庭、または通学バス上にて起こります。また子供たちが街中で集まっているような環境でも起こります。

さらにいじめと自殺の関係も無視できません。いじめを受けたからといって、若者の大半が自殺するというわけではありません。しかし調査によると、しつこいいじめは、疎外感や仲間外れにされているという気持ちを高めてしまいます。そうなると、絶望感や鬱状態に襲わてしまい、自殺に繋がる可能性があるということです。

(大紀元日本ウェブ編集部)