インド、薬品の輸出制限をおおむね解除 米国が強く要請か

[ニューデリー 7日 ロイター] – ジェネリック(後発)医薬品の主要供給国であるインドは、24の医薬品有効成分(API)と同APIから製造した薬品の輸出制限を解除した。理由は明らかにしていない。

インドは先月、26のAPIとそれらから製造した薬品の輸出制限を導入していた。

鎮痛作用にあるパラセタモール(アセトアミノフェン)とそれを含む製剤も輸出が制限されたが、今回の解除対象に含まれなかった。

インド政府筋によると、輸出制限の導入後にインドは米国から強い圧力を受けていた。

インドのモディ首相とトランプ米大統領は4日に電話で会談。ホワイトハウスのディア報道官は会談後、「両首脳は、重要医薬品の供給および供給網について、世界的な衛生危機下で可能な限り円滑に機能し続けるよう引き続き緊密に連絡を取り合うことで一致した」とツイッターに投稿した。

インドは、国内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、人工呼吸器やマスク、その他の防護用品の輸出を禁止したほか、大半の新型コロナ検査キットの輸出規制に動いている。

4日の電話会談で、トランプ氏はモディ氏に対し、新型コロナ患者に有効とされる抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンの供給を要請。トランプ氏は6日、ヒドロキシクロロキンの輸出を禁じるインドの決定に報復する可能性を示唆していた。

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