原油先物は上昇、減産巡るOPECプラスの会合に期待

[ソウル 8日 ロイター] – アジア時間の原油先物は上昇。石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」が9日に行う減産を巡る協議に期待が高まっている。

0246GMT(日本時間午前11時46分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.75ドル(2.4%)高の1バレル=32.62ドル。7日は3.6%下落していた。米WTI原油先物<CLc1>は1.30ドル(5.5%)高の1バレル=24.93ドル。前日は9.4%安だった。

9日の会合でサウジアラビアなどのOPEC加盟国やロシアは減産で合意する見通しだが、米国の協力が得られるかどうかが合意の鍵になるとみられる。[nL4N2BV4FZ]

ANZリサーチは調査ノートで「サウジとロシアは合意するだろうが、明確なのは米国の関与が必要なことだ」と指摘した。

米エネルギー省は7日、米国の産油量は政府の措置がなくてもすでに減少していると指摘。国内石油会社は原油安を受け操業を縮小せざるを得ないため、米国の産油量は一時的に日量200万バレル程度減少するとの見方を示した。[nL4N2BV59E]

エネルギー情報局(EIA)が7日公表した見通しでは、2020年の米原油生産は日量47万バレル、需要は同約130万バレル、それぞれ減少すると予想されている。

米石油協会(API)が発表した4月3日までの週の米原油在庫は1190万バレル急増し、4億7380万バレルとなった。新型コロナウイルスの感染拡大で燃料需要が落ち込む中、ガソリン在庫も940万バレル増と、2017年1月以来の大幅な積み増しとなった。

*内容を追加して再送します。

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