英国、封鎖措置を継続へ 新型コロナ死者1万1000人超える

[ロンドン 13日 ロイター] – 英政府は13日、週内のロックダウン(封鎖)措置の緩和はないとの考えを示した。

新型コロナウイルス感染症による死者数は13日時点で1万1329人となった。世界で5番目に多く、英政府の科学顧問は欧州で最悪の事態となる恐れがあると指摘している。

新型コロナに感染後、療養を続けるジョンソン首相の代行を務めるラーブ外相は「死者数の増加が深刻な状況となる中、データからはこの困難を克服しつつあることを示す幾分前向きな兆候もある」とした上で、「まだ道のりは長い。われわれは依然として、ピークを過ぎていない」と語った。

政府の科学顧問らは今週、社会的距離を確保する措置の効果を検証する予定だが、ラーブ外相は制限措置が緩和される可能性は低いとの考えを示した。

「現時点で、導入されている措置の変更は見込んでいない。そのような変更が安全な形で実施できると現実的に確信が持てるまでは変更しない」と語った。

制限措置の緩和は数週間先になる可能性がある。政府の首席科学顧問パトリック・バランス氏は1日当たりの死者数について、今週は増加が続き、2─3週間横ばいで推移した後、減少するとの見通しを示した。

新型コロナに感染し入院していたジョンソン首相は12日、退院した。現在はロンドン郊外の首相別荘で療養を続けている。公務復帰の時期は不明。

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