NY州、新型コロナ入院者が初めて減少 「安定期の頂点」と知事

[14日 ロイター] – 米ニューヨーク州のクオモ知事は14日、新型コロナウイルス感染症による同州の入院者数が初めて減少したと明らかにした。同州で新型コロナ危機がピークを迎えた可能性を示す新たな兆候となった。

ニューヨーク州の入院者数は計1万8697人と、前日の1万8825人から減少した。新型コロナ危機が始まってから初めての減少となる。13日時点の新規入院者数も約1600人と、前日から300人超減少した。

クオモ知事は「安定期の頂点に差し掛かりつつあると考える」と述べた。同時に、外出規制措置などを性急に緩和すれば「ここ1週間で得た全ての進展が失われる可能性がある」と釘を差した。

13日の死者数は778人と、前日の671人から増加ペースは加速。同州の死者は累計1万0834人と、全米の死者のほぼ半分を占める。

新型コロナ感染拡大によってほぼ休止している経済活動の再開を巡り、トランプ大統領は前日、州知事でなく、自身が決めると表明。クオモ知事は「トランプ大統領は明らかにこの問題を巡りけんかをしたくてたまらないようだ」とした上で、「大統領は私とは争えない。私は取り合わない」と述べた。

クオモ知事はこれに先立ち、CNNとのインタビューで「トランプ大統領が私の州の市民の公衆衛生を脅かす方法で経済再開を命じれば、私は従わない」と述べていた。

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